あたまのかたち外来

あたまのかたち外来

あたまのかたち外来|北見産婦人科|中村記念愛成病院

あたまのかたち外来について

「あたまのかたち外来」では、頭の形のゆがみ(短頭症〈絶壁〉・斜頭症など)に対して、ヘルメット療法による矯正治療を行っています。

赤ちゃんの頭蓋骨は、生後まもない時期にとても柔らかく、成長とともにかたちを変えていきます。その発育の過程で専用のヘルメットを装着し、自然な丸みを持った頭の形へ導くのがヘルメット療法です。

治療は、医師の診察と3Dスキャンによる計測をもとに、赤ちゃん一人ひとりに合わせて行います。痛みを伴うことはなく、安全性にも十分に配慮されています。赤ちゃんの成長を見守りながら、ご家族とともに健やかな発達をサポートしていきます。

あたまのかたち外来について
 

あたまのゆがみについて

赤ちゃんの頭のかたちには、「斜頭症」「短頭症(絶壁)」「長頭症」と呼ばれるいくつかのタイプのゆがみがあります。

これらの多くは、病気によるものではなく、寝る姿勢や子宮内での圧迫、出産時の力のかかり方など、外からの力(外力)が原因とされています。

たとえば、いつも同じ向きで寝る「寝ぐせ」のような状態では、接している部分の成長がゆるやかになり、その結果、頭の形に左右差や偏りが生じることがあります。 あたまのかたち外来では、こうした成長の特徴を医師が丁寧に評価し、必要に応じて早期からのケアやヘルメット療法による改善をサポートします。

斜頭症

斜頭症

向き癖や斜頸のある赤ちゃんによく見られ、頭頂から見ると、平行四辺形に見えます。また耳の位置の左右差がある場合があります。

短頭症(絶壁)

短頭症(絶壁)

絶壁と表現されることが多く、仰向け寝の時間が長い赤ちゃんによく見られます。いわゆる「ハチ張り」といわれる頭も短頭症の場合があります。

長頭症

長頭症

頭の前後の長さが横幅に比べて長くなっている状態です。長い時間、横向きで寝ていた場合に発生することが多く、保育器内で横向きの姿勢をとることが多いNICUで数ヶ月過ごした赤ちゃんによく見られます。

 

治療期間の目安

標準的な治療期間:およそ3〜6ヶ月

ヘルメット治療は、早く始めるほど効果が出やすいとされています。
特に生後3〜6ヶ月ごろの開始が理想的です。頭のゆがみの程度やお子さまの成長スピードによっては、治療期間が前後し、長い場合で1年ほどかかることもあります。

1日あたりの装着時間:およそ23時間

就寝時を含めて1日23時間程度の装着が基本です。短時間の取り外しは、入浴やお手入れのときに行います。

定期的な診察・調整

2〜6週間ごとに通院し、ヘルメットのフィッティング調整やお肌の状態確認を行います。お子さまの成長に合わせて細かく調整を重ねることで、より良い治療効果を目指します。

あたまのかたち外来の治療期間の目安
 

当院のヘルメット療法の流れ

初診・カウンセリング

まずは赤ちゃんの頭の形や発達の状態を丁寧に確認し、ヘルメット療法が適しているかどうかを医師が診断します。

精密測定・ヘルメット作成

専用カメラを使って頭部の形やサイズを精密に測定し、お子さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドのヘルメットを作成します。

装着開始・定期通院

  • 原則として1日23時間の装着が基本です。
  • 2~6週間毎に通院していただき、ヘルメット調整やお肌の状態を確認します。
  • 「ヘルメット治療記録アプリ」を使って、装着時間や経過をかんたんに記録できます。

治療終了・アフターフォロー

頭の形が十分に改善した時点で治療を終了します。必要に応じて、発達や成長の様子に合わせたフォローアップを行います。

 
 

ヘルメット療法をご検討中の方へ

ヘルメット療法は、赤ちゃんの頭の形のゆがみを整えるための有効な治療法のひとつです。

特に早い時期に治療を始めるほど効果が得られやすいとされています。 一方で、費用面や装着へのご不安を感じる保護者の方も少なくありません。そうしたご心配やご質問も含め、まずはお気軽にご相談ください。

当院では、専門医が丁寧に診察を行い、お子さまの状態に合わせた最適な治療方針をご提案いたします。ご家族の想いに寄り添いながら、安心して治療に臨めるようサポートいたします。

あたまのかたち外来のヘルメット療法をご検討中の方へ
 

準備するもの

  マイナンバーカード(又は健康保険証)
マイナンバーカード
  母子手帳
  受給者証(お持ちの方のみ)

ご相談・お問い合わせ

ヘルメット療法や診療内容についてのご質問は、下記よりお気軽にお寄せください。