母乳育児とは?|北見産婦人科|中村記念愛成病院

産科

母乳育児|北見産婦人科|中村記念愛成病院

お母さんに寄り添った母乳育児支援をしています。

母乳は、赤ちゃんの栄養にとってパーフェクトな食物です。
母乳育児には、赤ちゃんにそしてお母さんにとっても大きな利点があります。母乳には免疫が含まれていることで、感染やアレルギーの予防ができ、赤ちゃんの成長にとって栄養的に最適なものです。また、お母さんからのスキンシップを繰り返すことで赤ちゃんへ愛情が伝わり、母親への信頼感が生まれると言われています。

母乳育児 | 産科の診療

母乳外来について

母乳が足りていない、しこりができた、乳腺炎など母乳に関わることでお困りのことがありましたら、母乳外来へお越しください。乳房トラブルは、時間外でも対応いたします。

乳房マッサージ

専門の助産師が、お母さんの乳房マッサージを行います。マッサージすることで、たまった母乳を排出し乳腺を発達させて、母乳の出を良くしていきます。

母乳外来 | 産科の診療
母乳育児 | 産科の診療

当院で実施している母乳育児

1.早期皮膚接触(STS)

早期皮膚接触とは、赤ちゃんが生まれてから早期に肌と肌との触れ合いをすることです。

早期皮膚接触を行うことによって、赤ちゃんの体温と呼吸が安定します。また、赤ちゃんがお母さんのにおいを感じて、自分でおっぱいを見つけようとします。

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2.早期母子同室

早期母子同室とは、母子が分娩後から同じ部屋で過ごすことです。赤ちゃんとの生活に慣れ、赤ちゃんがおっぱいが欲しがる度にいつでも授乳することができます。

3.頻回授乳

頻回授乳とは、赤ちゃんがおっぱいを欲しがる度に授乳を行うことです。
母乳の分泌を促すためには、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことよってホルモンが刺激され、母乳が作られると言われています。

授乳回数はどのくらい?

赤ちゃんの胃は小さく、消化も良いため、何度もおっぱいを欲しがります。
また、母乳の分泌は、産後2~3日目まではにじむ程度と少ないので、より何度もおっぱいを吸うことになります。
母乳が出ないと心配になりますが、生後3日目ぐらいまではどの赤ちゃんも体重が減ります。これを生理的体重減少と言いますが、その間は蓄えている栄養で過ごすことができます。
やがて、赤ちゃんに吸ってもらうことと、産後3~4日目よりおっぱいの分泌も増えてくるので、赤ちゃんの体重も少しずつ増えていきます。ですから、初めから母乳が出なくても心配はいりません。

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まわりのサポート

パパからのサポート

母乳育児は、昼夜問わず行われます。育児はママ一人で行えるものではなく、パパからのサポートが必要です。ママの話を聞くなどのコミュニケーションを大切にして、ママの頑張りを労ってあげてください。また、ママもパパを「お帰りなさい」と笑顔で迎えてあげてください。そうしたお互いの思いやる気持ちが大切です。

例えば・・・
  • 搾乳しても赤ちゃんが寝ない時は、パパがあやかして寝かしつけてあげましょう。
  • 家事を手伝ってあげましょう。
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おばあちゃんからのサポート

おばあちゃんが身近にいてサポートしてもらうことはお母さんにとって大きな支えになります。しかし、赤ちゃんの泣くという現象を見て、おばあちゃんから「おっぱいが足りてないから泣いているのではないか」や「ミルクを足した方がいいんじゃないか」などの言葉によって、本当は母乳が足りているのに、ママは「母乳が足りていないんだ」と心配になってしまいます。
初めての育児なので、不安になることはたくさんあると思うので、ママとパパを温かく見守ってあげてください。

母乳育児 | おばあちゃんからのサポート

母乳育児で注意すべきこと

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お酒は控える

母乳を介して赤ちゃんがお酒(アルコール)を摂取してしまうと、発育や脳に影響を及ぼす可能性があるとされています。授乳中の飲酒は控えてください。

水分をしっかり取るようにする

授乳中は、母乳に水分が多く利用されてしまいます。意識して水分をしっかり取るように心がけましょう。食事に1杯の汁物を加えることで、体に必要な水分量を補うことができます。飲み物は、糖分の入っていないお茶や水を飲むようにしてください。

生野菜など体を冷やすものは避ける

サラダの生野菜は体を冷やしてしまいます。体が冷えると血液の流れが悪くなってしまうので、野菜はできるだけ火の通った温野菜にしましょう。種類はにんじんや大根、お芋などの根菜を積極的に摂ると良いでしょう。