難聴の有無を早期に発見するために、赤ちゃんに行う聴覚検査です。
難聴に気づかずにいると、言葉の発達が遅れたり、コミュニケーションがとりにくいなどの支障が起きます。
早期に見つけて適切な治療や支援をすることによって、赤ちゃんの言語の発達を助けることができます。 このため当院では、早期発見のため聴覚スクリーニング検査を実施しています。
新生児スクリーニング検査は、自動ABR(自動聴性脳幹反応)という検査方法で行われます。
赤ちゃんに小さい音をイヤホンから聞かせて脳からの電気的反応を検査にて検出します。痛みやかゆみなども無く検査による負担は全くありません。特殊な検査室ではなく入院中のベットで実施しますので安心です。
出生後、入院中での検査を実施しています。
検査は赤ちゃんが眠っている最中に行いますので、早期のほうが眠っている時間が長いので実施しやすいためです。成長するにつれて、目を覚ましやすくなり、検査が難しくなります。
この検査では、精密検査が必要な赤ちゃんを見つけるたのものであり、仮に検査の結果が悪くても、この時点で難聴であると診断されるわけではありません。反応が不明確なため、精密検査が必要ということになります。
生まれてしばらくは、耳の穴や鼓膜の奥に羊水がたまっていると、検査の結果がまれに悪くでることもありますし、神経の発達には個人差もあります。そのために再検査となる場合があるからなのです。
「パス(pass)」の場合は検査による反応が得られたということであり、検査時点では正常な聴力であると考えられます。